高活性NK細胞療法
高活性NK細胞療法
NK(Natural Killer)細胞の活性度とは
がん発生率と高い関連性があるNK(Natural Killer)細胞の活性度は、数多くの研究と試験を通じて、がん細胞に対する治療効果を比較·検証できる重要な指標として認められています。NK細胞活性度は、加齢とともに低下し、特にがん患者様の場合は非常に低い水準です。NK細胞の活性度が低くなると、がん発生率は次第に高くなります。したがって、がんの発生率を下げるためには、NK細胞の活性度を高めることが重要です。
当院では、このようながん又は加齢により低くなったNK細胞を、健康な人のレベル以上に大量増殖·活性化させ、がん細胞への殺傷能力を高めたNK細胞を患者様に投与するNK免疫療法を提供します。
次世代NK細胞治療 「AKC免疫療法」
AKC(Autologous Killer Cell、自家由来活性化リンパ球)とは、自分の体から直接採取した血液からリンパ球を抽出した後、NK細胞を中心に活性化させ、再び自分の体に投与する治療法です。 NK細胞は自らがん細胞を感知し破壊するので、血液中のNK細胞を増殖・活性化させ体内へ再投与することで、がん細胞を殺し、免疫力を増加させて健康を回復するようにするのがAKC免疫療法の原理です。
TCC TOKYOは、高度な技術を要するNK細胞培養に特化した技術力を保有しています。 比較的に培養が容易なT細胞のみを大量に培養して注入するのではなく、がん細胞に対する強力な除去効果が実証された高活性NK細胞を一緒に培養することで治療の効率性を高めました。
出典:Effect of Aging on NK Cell Population and Their Proliferation
at Ex Vivo Culture Condition (Analytical Cellular Pathology, 2018)
NK細胞はがん細胞などを攻撃する際、パーフォリンと呼ばれるたんぱく質を分泌してがん細胞膜に穴を開け、そこにグランザイム酵素を打ち込んで、がん細胞を死滅させます。また、トレイルというたんぱく質を分泌し、がん細胞のアポトーシス(細胞の自殺)を誘導し、がん細胞を死滅させます。
AKCで培養した免疫細胞にはパーフォリンとグランザイムが90%以上、トレイルは40%以上発現することで、培養前と比べて遥かに高いがん細胞攻撃能力を持つようになります。免疫力が極端に低下したがん患者の場合には、NK細胞の数が少なく、実際にがん細胞の殺傷能力が活性化されていない細胞も多いため、治療によって鈍化しているNK細胞の活性度を高めるように手助けすることが大事です。このような構造をよく理解し、独自培養技術にてNK細胞の量と質を強化させた免疫細胞治療法が「AKC免疫療法」です。
AKC免疫療法の特徴
AKC(Autologous Killer Cell、自家由来活性化リンパ球)療法は、単純に培養を通じてNK細胞の数を増やすだけでなく、臨床試験により得られた細胞の最適な比率でNK細胞を増殖・培養し、治療を行います。
培養した免疫細胞の中にNK細胞の比率が40%以上の場合、がん細胞を除去する能力が著しく上昇することが実証され、AKC免疫療法はこの研究結果に基づき40%以上のNK細胞を独自技術で培養し、抗がん効果を強化させました。またNK細胞の抗がん作用が活動性と密接な関連があるという研究結果に基づき、がん細胞に対する殺傷能力を技術的に強化し、活性化されてないNK細胞までも活性化させることでより治療効果を最大限にしました。
AKC免疫療法のメリット
- 患者様ご自身の細胞を使用するので副作用がほとんどない
- 簡単な採血だけで実施が可能で、身体の負担が少ない
- 標準治療(外科的手術、化学療法、放射線治療)との併用で相乗効果が期待できる
- 培養前と比べ活性NK細胞数が600~1800倍に増加
- 高い細胞活性度によるがん細胞の殺傷力の増加
- 多様ながんの特性に合わせたオーダーメイド治療可能
- 抗がん治療による痛みを軽減させる
- 耐性がないため、継続して治療が可能である
考えられる副作用について
患者様ご自身の血液を採取して培養や増殖をさせるため、副作用を起こす心配はありません。
ただし、投与後の免疫力が高まる過程で、軽い発熱が起こることがあります。
発熱には個人差がありますが、ほとんどは数日以内に落ち着きます。
AKC免疫療法の流れ
AKC免疫療法