免疫細胞療法

免疫とがん

免疫力

免疫とは、病原菌やウイルスなどの外部から体内に侵入した異物や、体内で生成された異常細胞(がん細胞など)を除去する自己防衛機能のことです。こうした自己防衛力を持つ免疫細胞が常に活動し、私たちが認知していない間にも免疫細胞を通じて、がん細胞を死滅させたり、風邪などの病気にかからないように体を守る役割をします。

免疫力とがんの相関関係

がんは細胞の変異を誘発する何らかの原因によって細胞中の遺伝子の一部が変異を起こしたり、ウイルス感染などによって発生します。 通常、健康な方でもストレスや情緒不安、タバコ、紫外線のような不健康な生活習慣と有害な環境などの影響を受け、毎日数千個の異常な細胞が体内に生成されます。
この時、免疫システムが稼働して異常細胞を発見し、取り除くことでがんになるのを防ぎます。このような免疫力の指標となるのがNK細胞であり、NK細胞の活性度や数の低下に伴い、免疫力も低下します。

がんを効果的に予防するため

私たちの免疫力は20〜30代にピークに達し、40歳を超えてから急激に低下し始めます。高齢者はがん発症率が高く、感染性疾患による死因が急激に増加します。統計からも、老化や免疫力の低下が無関係ではないことがわかります。 そのため、がんをはじめとする各種疾患を予防するためには、免疫力を高めるような正しい生活習慣を持ち、免疫細胞を活性化させる努力が必要です。